人はいるのに、人材がいない?
企業様の社員研修に伺いますと
決ったように
「いやあ、毎年入社はしてくるんだけど
育つ前に辞めるんですよねえ」
とか
「人材がなくてねえ」
と嘆かれる企業様に良く、お逢いします。
有りて無き者は、人なり。
無くしてあるものも、また人なり。
江戸の儒学者佐藤一斎の言志耋録より
世の中には、確かに人はたくさんいるが
立派な人や友翁な人は、なかなかいないものだ。
しかし、それは、本当だろうか?
少し目を見開いてみてみると
心に響くような凄い人は、確かにいる。
見るこちらが視つけられないでいるだけではないだろうか。
こんな小話があります。
「この頃、えらい人が死んだとよく新聞に出ているが
偉い人が生まれたとは、出ていないんだが
世界は、どうなってしまうんだろう」
一斎先生は、見つけることが出来ないだけで
立派な人はちゃあんといるよ!
と、おっしゃるのです。
どこに?
確かに、見るこちらにもその技量がなければ
見つけられようはずが、ありませんね。
即鐸同時・・・とでも言いましょうか。
見つける目を養う事が先なのかもしれません。
人の欠点だけをひろったり、出来ない事ばかり
注意していては、だめなんでしょうね。
見方によって、ずいぶん違って見えるのも事実です。
さあ、あなたは目の前の方の、どこを見て評価しますか?
加点で行きますか?減点で行きますか?