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知ったかぶり―江戸の子育てから

江戸しぐさから仙臺しぐさへの工藤です。
江戸時代、日本は世界でも有数の知的大国でした。
江戸時代人々は、子どもの心の成長に合わせて教育することを「当たり前」なこととしていました。三つ心
三歳になるまでに教えることは心の構え方でした。

感じること、受け取ること。

まず、これを教えました。

豊かな心は、自分を認めることから始まります。評価しない、あるがままの自分を認める。だから、江戸時代「知ったかぶり」は心足らぬもののする事として、嫌いました。知っている事よりもそのことをしっかり、自分で咀嚼して自分なりの考えを持つことが大事だったのです。単に、知っている事をひけらかすのはこころ貧しき人のする事なのです。

最近、こうしたセミナーを見かけることが重なり、少し、寂しい思いをしております。成人式の着物選びにしても着付けにしても同じ根を、持つことのように思われてなりません。以前「江戸しぐさ」の本を2、3冊読んで知ってる、知ってると繰り返しておいでの方がありました。

でも、250年の長き時に育まれた「江戸しぐさ」は深い英知に裏打ちされたものです。3つ知って3つお話しする講師と、100語れるうちの3つお話しする講師では、私は、やはり重みが違うように感じます。「知ったかぶり」心したいと、改めて覚悟しました。

2015年1月25日

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