着物のドレスコード4
お正月・成人式という時節柄か
この記事には、たくさんの方がアクセスしてくださっているようです。
ありがとうございます。
今日は、足元。
足袋のお話とまいります。最近呉服屋さんに参りましても
いろいろな足袋が売られています。
レースもの、別珍様のもの、いろいろな柄付き足袋・・・。
素材も、木綿・絹などの旧来のもののほかに
「伸びるたび」なんてのがずいぶん出てますね。
足袋をはきなれない方は
窮屈とおっしゃるようですが
足袋は、しわ一つなくぴっちりと
お履きくださいね。
指先に、ぶわぶわと余っているなんてのは
みっともないし、第一やぼったい。
昔の芸者さんは、足袋をはくのに30分もかけた・・・・
といいますよ。小さめの足袋をはくからです。
舞を舞うときには、足元が目立ちます。
真っ白な汚れ一つしわ一つないきれいな足袋・・・。
振舞いに見事さがしのばれますね。
無理な仕草、無駄な仕草のない振舞いは
美しいものです。
剣の達人や、職人の仕草は一脈通じる
さえた、美しさが際立ちます。
立ち居振る舞いを美しくするには
無理・無駄・むらをなくせといいますね。
さて、足袋に話を戻しますと
足袋にも格があるんです。
はい、白い足袋が一番(素材は今は、木綿になりますね)。
素材よりも、色です。
またお着物の足元はきりりと、白で固めるのが粋。
柄ものラビやレースなどは、おしゃれ用です。
特に別珍は、普段着です。
どんなに刺繍がしてあっても、柄がきれいでも
フォーマルにはご遠慮ください。
訪問・付け下げあたりには、お履きにならない方が
よろしいでしょう。
もちろん振袖にはおやめください。
振袖はそれ自体、贅を凝らしたものです。
ゴテゴテの田舎芝居になっちゃいますよ。
レースも、本来日本のものではないので、
木に竹を接ぐ様な違和感が・・・。
粋でいなせで、垢ぬけた江戸小町を気取った方が、素敵でしょう。
元お嬢様だった方が、ちょいと、そこまで・・・という風情で
柄足袋に下駄をひっかけて・・・というなら
これまた、小粋な感じがいいかもしれませんが。
この時草履だと、ちょっと重苦しいかも。
着物は、こだわりを持ってお召しください。
フォーマルな着物よりも、普段着に小粋な感じがあると思っています。
紬の縞なんてのは、洋服で言ったら
Tシャツにジーンズ!!!
色柄の半襟、色足袋、こじゃれた半幅帯を
キュッと、飾り文庫に結んで
カラコロ、軽やかに下駄の音を響かせてお買い物!
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