存じますという「謙譲語」
存じます。
この言葉を、知っていますの「丁寧語」と勘違いしておいでの方を
よくお見掛けします。
マナー講師を、名乗っていらっしゃる方でも
勘違いしやすい言葉です。
謙譲語「存じる」の連用形に丁寧の助動詞「ます」のついた謙譲表現の敬語です。
ちょっとこむつかしくなりましたね。
存じますは、簡単にいうと
思います・・・という言葉に置き換えられます。
思います⇒存じます
文例
ご覧いただきたく存じます。
おっしゃる通りだと存じます。
ご参加いただきたく存じます。
つまり、「存じます」は「思います」あるいは「知っています」という意味を
表す敬語であって、自分の思うことを申し上げるときに使う謙譲表現なんです。
だから、相手の方が自分のことを知っていてくださるというようなとき
「存じていらっしゃる」とか「存じてくださる」といういい方はおかしい
知っているという意味で使うときは
「存じております」
相手の方が、知ってい存じますてくださるという意味の時は
「ご存じでいらしゃる」とか
「ご存知ですか」という風に「ご」をつけることで、丁寧になります。
間違っても「存じてくださる」なんて、へんてこな混合体では
お使いになりませんように。
敬語にしても丁寧語・尊敬語にしても
小さなときから、日常使いなれていると
なぜそうなのかは、わからなくても語感としておかしいと
感じられるようになると、およそうまく使えるようになってますね。
言葉の習得は、7~9歳ころまでが一番活発だと言われます。
ご家庭の中で、尊敬語、丁寧語、謙譲語を頻繁にお使いいただくのが
実は一番楽な学習方法かもしれません。