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邦を為むる道、教養の二途に出でず

江戸の末期に、佐久間象山の師であり、

吉田松陰・勝海舟・坂本龍馬・小林寅三郎・高杉晋作らに

つながる思想家。佐藤一斎先生の言葉から。  言志録178
satouissai

邦を為むる道、教養の二途に出でず

教は、乾道なり。父道なり。

養は坤道なり。母道なり。

国を、治めていくには

教養が、大切である

教・・・と言うのは、天の道。

乾道・・・すなわち公での在り方を言います・

男女7歳にしてという言い方が、当たり前であった時代では

男性が守るべき道。易経にいう至健・至剛の徳のことです。

君主が、心得る道という意味でもありましたが

現代に置き換えて考えると

 

社会人としての心得ですね。

 

天から、ものごとを見るように

広く深く見据えて、何を為すべきかを心して

きちんと、考え行う覚悟が大事である

とううことですね。

 

同時に、養をないがしろにしてはいけないとも、言います。

養は、地の道であるといいます。

人をいつくしみ、温かく見守り

与え続ける大地の様な、心構えです。

女性特有の包み込むあたたかさが、坤道です。

 

人は厳しさだけでは、息詰まるし

優しさだけでは育たない。

厳しく、導く心がないと

どうしても、甘えてしまいがちなのがひとです。

 

公正な広い視点と

小さなことも見逃さないでいつくしむ心

この二つを、持つことが国を治める時の

大切な、要素だといううのです。

 

国を治める、人を育てる。

これは違うようでいて、まったく同じことなのではないでしょうか。

企業は、人なりといいますが

邦もまた、人なりではありませんか。

文明が、どんなに進んでも文化の貧しい国は

栄えたためしがありません。

なぜなら、人の心が滅ぶからです。

 

昨今の、首長の心構えは、どうしたことでしょう。

こころの貧しさと、浅ましさがあまりにも露骨です。

広く歴史から、未来を考えることを忘れていたり

小利に、心を奪われすぎてはいないでしょうか?

 

 

 

2016年5月20日

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